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ゴールデンスランバー: 新潮社 : 伊坂 幸太郎;
ゴールデンスランバー
ジャンル:
セールスランク: 1043 位
発送可能時期: 通常4~5日以内に発送
参考価格: ¥ 1,680 (税込)

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レビュー

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    カスタマレビュー(この商品に対する他の方のコメント)

    そうなってくれてありがとう

    この本はどこがおもしろいんだろうか?
    そんなことを考えながら読んでいた。
    といっても、つまらないというわけではない。
    確実におもしろい。
    ただ、どうしておもしろいかがよく分からないのだ。
    設定ははっきり言ってありふれている。
    びっくりするような大仕掛けがあるわけでもない。
    主人公は陰謀に巻き込まれる系の話にしては善良で平凡だ。
    それでも台詞や心象は印象的で、主人公の逃亡劇には
    本気でハラハラした。一体何が優れているのだろう?
    352ページ。
    理由はこのページにたどり着いたときに強烈に解った。
    爽やかなのだ。
    この小説はとても技巧的で数多く張られた伏線が、
    次々に解明されていく。そのテンポは素晴らしく解明の過程にも嫌みがない。
    でも、それはこのジャンルの小説に課せられるあたり前のハードルだ。
    その上で「やっぱりそうだと思ったよorまさかそうだったとは」
    なんて思ったりして楽しむのだが、 それは理詰で頭を追い込む部分がある。
    おもしろさが内にこもるのだ。
    しかし、この作品で伏線が解明される度に感じるのは
    「そうなってくれてありがとう」と思える
    とても明るく爽やかな開放感だ。
    352ページを読んだときに、私は普通に「今日はいい日だ」と思った。
    そんなことを思わせる圧倒的な爽やかさがこの本にはある。
    読みはじめたらとまらない!!

    友人に薦められて読んだのですが、その友人はこの本についてこう評しました。
    「主人公は濡れ衣をきせられて、世間の人みんなに疑われるんだけど、
     ともだちだけは最後まで主人公を信じるんだ。」
    友情がテーマなのかなと思いつつ読んでいましたが、
    それよりもなによりも「エンターテイメント」でした。読み始めたら止まりません。

    この小説が良かったのは、登場人物が皆魅力的。
    私は伊坂作品によく出てくる、一風変わった美学をつらぬくカリスマ性のある奴、があまり好みではないのですが。
    本作品では森田が良かったです。いかにも伊坂キャラなのですが、テーマでもある’習慣を信頼’を大事にしてる奴です。

    伏線をきちんと回収してくれて、ちゃんとオチをつけてくれるミステリー。
    それって、意外に大事だと思います。
    本屋大賞はキマリ!

    前半ちょっとの伏線がめっさくさに凝縮された部分(70ページ分くらい)を
    読みながら、なんか立ち上がりがのろいな、などと思っていたのだが、
    「事件」に入ると一気呵成。
    主人公の運命の描き方が本当によい。最後も好きだなあ。
    「娯楽小説」に徹したという意味がわかる。
    エンタメ、あるいは推理小説って往々にして筋の面白さのための不快な展開
    (いやな煽り方というか)があったりするものだが、
    そういうのもない。伏線のはまり方も毎度の如くキレまくりで。

    最後は〈The End〉の啓示的な
    "And, in the end, the love you take is equal to the love you make"
    なんてフレーズが何となく頭に浮かびました。
    伏線の無駄のなさがいちいち気持ち良いし、何より内容の感じがいい。
    この感じのよさからは著者の品性のよさを感じる。
    激しくオススメ!
    著者渾身の一作

     伊坂氏のエネルギーをエンターテイメントに集中させて書き下ろしたという一冊。最後まで畳み掛けるように一気に読ませてくれる。要所要所に著者の作風が存分に発揮されている。
     けれど、それが精一杯かな?面白いが、震える感動は無かった。
    謎だけじゃない本

    テスト勉強の合間に読んでしまいました。とても面白かったです。
    一機関やマスコミによってどんどん真実からかけ離されていくさまは、
    現代の状態をよく言い当てていると思います。
    自分にとって、一番心に残った言葉は、主人公のお父さんの言葉です。
    他にも、心にくる言葉や行動がたくさんあって、あったかい気持ち
    になれました。人と人のつながりを感じられる本です。
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